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ベトナムのハノイ医科大学との共同臨床研究による連携強化のためのMOU締結
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
ベトナム社会主義共和国 ハノイ医科大学
2024年6月12日、国立国際医療研究センター(以下「NCGM」)とベトナム社会主義共和国 ハノイ医科大学(以下「HMU」)は、共同臨床研究を中心とした両機関の連携強化を目的とした5年間のMOUを締結しました。

署名式には國土典宏NCGM理事長の代理として、和田耕治インターナショナルトライアル部長が出席しました。協定期間は2024年から2029年までで、教員交流、合同会議、情報・資料の共有、研究プログラムの開発、その他の協力活動が含まれます。 会談では、NCGMとHMUは臨床試験分野における協力の可能性について協議しました。HMUはCOVID-19の臨床試験を実施するために日本の製薬会社と協力経験があります。両機関は、治療法や予防法を開発することにより緊急事態への対応能力を高めることの重要性を認識しました。また、NCGMはハノイ医科大学病院及び臨床薬理学センターを視察し、同病院における感染症の診療経験について貴重な見識を得るとともに、臨床試験を実施するためのHMUの能力とインフラが紹介されました。

HMUの歴史
1902年に設立されたハノイ医科大学(HMU)は、ベトナムで最も古い大学の一つです。100年以上の歴史と継続的な発展により、HMUはベトナムを代表する医科大学としての地位を確固たるものにしています。HMUは以下のような素晴らしい学術インフラを誇っています。 1つの大学病院、ベトナム中部にある1つの大学分校、3つの学部、43の学科、2つの学校、そして2,300人以上のスタッフで構成されています。現在、同大学は97の病院や数千人の客員講師との協力関係を育んでいます。臨床試験の分野に関しては、HMUの臨床薬理学センターは、医薬品試験、ワクチン開発、生物学的同等性試験の実施において10年以上の経験を持っています。特に、日本の製薬会社のワクチン試験への関与や、PMDAのGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)査察の成功裏の終了などの貢献があります。